尾張屋

お盆に帰省した時のこと

お盆に帰省したので、その時の出来事を書きたいと思います。

幼馴染の実家に行きました。

25年ぶりくらいです。

小学生の時にダンゴムシを水攻めにした庭(ダンゴムシは水中でも平気だった)や、インコが飛び回っていた部屋がそのままありました。友人と共にしたのは主にゲーム部屋でしたが、そこへは入りませんでした。

幼馴染に会ってきました。

線香をあげてきました。

お盆には先祖がこの世に帰ってくるのだといいますが、幼馴染は逝ったと思ったらすぐに帰ってくることになってしまって、大変だったろうと思います。

でも、生前は1人で海外旅行にも行っていたそうなので、そういうのは平気かもしれません。

いや、亡くなってから四十九日たってないから、まだ次んとこ行ってないのかな。

よくわからなくなってきました。

次の行き先は四十九日たってから閻魔大王が決めるといいます。

であれば、幼馴染はその就活中に「あ、ちょっとお盆なんで浮世に戻りますね。」と言って帰ってくることになります。

そんなことしたら、内定に響くかもしれません。

閻魔大王「お前、この大事な時に浮世に戻ったな。良い世界に行けるようにしようと思ったけど、やっぱり一段階レベルの低い世界に送ることにする。」

そんなことになったら大変ですね。

幼馴染よ、お盆だからって無理して帰ってくることないから。内定決まった来年あたりにまたくればいいから。

じゃ、就活がんばれよ。

小学生の夏休みに毎日遊んでいた幼馴染と別れました。

その日の夜は父親と映画を観に行きました。

『スパイダーマン ホームカミング』です。

ハリウッド特有の派手なアクションで勧善懲悪(良い奴が悪い奴を倒す)な内容を予想して観に行きましたが、良い意味で期待が外れて面白かったです。

メインテーマは「人に頼らないで自分の力で問題を乗り越える」かな。

翌日、もう一本映画を観ました。

『トランスフォーマー 最後の騎士王』

こちらはよくある「神に選ばれしヒーローが世界を破滅させようとする悪と戦って勝つ」という内容でした。

内容についてはここでは触れませんが、私が見た限りの感想を一言でまとめるなら、「寝不足のテンションで映画作ったらこうなるかも」といった感じでした。ファンが読んでたらすみません。

「何がなんだかわからないけどとりあえず盛り上がってる。面白い人には面白いけど、後で冷静に考えると何が面白かったのかわからない。」そんな感じでした。

きっと、マイケルベイ監督はかなりブラックな環境で働いてるに違いありません。

映画から帰ってくると、母親が「今度の発表会で演奏する曲を聴いてくれ」と言います。

母親はフルートをやっています。

こちらが返事をしていないのにせっせと準備を始めるので、聴かざるを得なくなりました。

父親は「お盆だから聴いてやるか」と快く引き受け、席に座りました。

しかし、演奏が始まると新聞を広げ、まったく聞いていない様子でした。

演奏が一通り終わりました。どんな演奏だったのかを書きたいのですが、文字で表すのはなかなか難しいですね。文字表現にも長所と短所があるからです。

それでもあえて端的に表現するなら「トランスフォーマーの映画のよう」とでもいえば良いでしょうか。

内容はとても文章では書ききれないので、すみませんがあとは読者の想像力にお任せします。

映画を観る前に、近所のプールに行きました。

泳ぐつもりでしたが、プールは大混雑だったので、併設している銭湯に入りました。

お湯に浸かりながら、あれこれと考えました。

人の死に向き合ったせいだと思いますが、少し遠い未来のこと、数十年先のことが浮かんできました。

個人のこと、日本のこと。

そしたら、ふとひらめきがありました。「日本の将来はこうなるんじゃないか」

風呂からあがって、またあれこれと考えながら、家に戻りました。