尾張屋

目指すは血液サラサラより血液たっぷり。少ない血液を酷使するより血液が働きやすい体内環境づくりが大事

人間には60兆個の細胞があります。

そのうち、血液細胞は20兆個あるといいます。

体を作る細胞の3分の1が血液なんですね。

だから「健康」といったときには血液は切っても切れないわけです。

私は、食後に眠くなってしまう問題が血流にあることに気づいて、自分なりに「血流を増やそう」と努力してきました。

http://shinyaowari.com/shake-off-sleepiness

だから、本屋でこの本がベストセラーに並んでいるのを見かけたときは「みんな考えてることは一緒なのか。」と思いましたね。

漢方の先生が書いた、血の本。

漢方には“気血”という言葉がある通り、その巡りをどうつくるかを中心に話が進んでいきます。

西洋医学はストックの話が多いですが、東洋医学はフローの話が多いですね。会社の経営にはストックとフローの両方が大切ですが、法人だけでなく個人もその両方が大切です。

ちなみに「ストック」とは「会社にどれだけお金があるか」ということで、「フロー」とは「そのお金がどう使われているか」ということです。

人に例えるなら「ストック」は「今どういう体の状態なの?」ということを表す言葉で、「フロー」は「その体でどういう生活をしているの?」ということを表す言葉です。

だからストックとフローの両方が健全でこそ会社も人も健康なんですね。

本を読んでみて気づいたのですが、これは「女性向けに書かれた本」ですね。女性の体の特徴に配慮して書かれています。

しかし、男性でも参考になる点が多くあります。

「血液細胞は20兆個もあるんだよ」というのもその1つです。血についてのいろんな知識を得ることができます。

いろいろ書いてありますが、本の核心は「血液を作る体質を作る」「血液を増やす」「血液を流す」ことの3つが血流を良くする方法なんだということです。

血流を良くする方法

1.血液が作られる体質を作る

2.血液を増やす

3.血液を流す

私が今まで間違っていたのは、「血を流そう」とばかりしていたことです。

よく「血液サラサラがいい」といわれます。私もその考え方を知ってから水をたくさん飲んだりしてましたが、考えが行きすぎていつのまにか「停滞している怠けモンの血さえ流れるようにすればええんや!働け!」という考え方になっていました。血液をビシバシ働かせれば体全体の利益になるんだと。

しかし、これではまるで、少ない人数で長時間労働をさせるブラック企業ならぬブラック個人です。

ビシバシ働かせるだけでは根本の問題解決にはならないのだと、本を読んでわかりました。

大切なのは「血液を流す」ことだけではなくて、「血液を作る」ことと「血液を増やす」ことです。

なんと、女性の9割は血液が足りてないそうですよー(他人事)

ではどうすれば良いかというと、まず「血液が作られやすい体質」を作って、そして「血液を増やすための原料を十分に摂る」ことです。

その上で「血液がよく流れるようにする」努力をしてこそ、健康な体ができ、健全な経営ができるということです。

詳しくは本書を読んでいただきたいですが、一つ挙げると、血液を増やす原料にはたんぱく質が大きく関わっているそうです。

まあ体がたんぱく質でできているのだから、体の3分の1を占める血液もたんぱく質ですな。

だから、たんぱく質は十分に摂ったほうが良いのですが、近年はその摂取量が減っているらしいのです。

戦後、私たち日本人の食生活は劇的に変わり、たんぱく質の摂取量は増え続けていました。ところが、近年になって過度のダイエットや偏食傾向の影響で、たんぱく質の摂取量は激減!今や1950年代と同じくらいまで落ち込み、摂取するべきたんぱく質の量が摂れていない人も増えているのです。

meiji

過去に草食系がはやったせいでしょうか。20年前には1日あたり81.5gも摂っていたのがどんどん減り続けているそうです。

「もっと肉食いましょ」と本で言っていました。

ただ肉も高いですからね、出費との兼ね合いも考えて、私はプロテインも使ってます。


↑とりあえず安い。おいしくはない。

おわりに

血流が良くなると、顔色が良くなったり、髪の毛の質も良くなります。

活動的にもなりますね。

あと頭に血がちゃんと供給されるので、頭の回転も速くなります。

本には「精神的にも良い」と書かれています。脳に血液が回るということは、神経伝達物質もよく巡るということで、それで精神的にも良いんですね。

血がよく流れるだけでいろいろなことが変わるんだ、ということが本書の主張でした。