「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
アイデアが組み合わせによって生まれることを、広告代理店で働いていた「ジェームズヤング」は発見し、本にしました。
以来、アイデアが欲しい多くの人がこの本を読んでいます。
組み合わせでできるものは、アイデアだけにとどまらず、多くのものは、何かと何かの組み合わせでできたものです。
いつも飲んでいる水さえ、水素と酸素が組み合わさったものです。
その水で野菜を洗って、煮込んでカレールウと組み合わせたらカレーができます。
そのカレーを食べると、一度分解されて体の組織と組み合わさることで、私たちの体の一部ができています。
そんなこんなで大人になった男女が組み合わされば、家庭ができます。
組み合わせれば何かはできるけど
組み合わせで別のものができるのだということを、私たちは学校で学びました。
組み合わせれば、何かはできます。しかしそれが大きな価値を持つものであることもあるし、思ったようなものができないこともあります。
そして一度組み合わさったものは、なかなか分解することができません。
水が欲しいのに、酸素が水素と組み合わさらなくて酸素ばかりで組み合わさったら、オゾンができて、飲めません。
カレーを作りたかったのに間違えてデミグラスソースを入れてしまったら、それを食べるしかありません。
そのハヤシライスを食べて、体に取り込まれなかったものは、適当に組み合わされて無用のものとなり、外に排出されます。
まずい組み合わせでもやり方次第で相性が合うこともある
今朝、起きてすぐ、ぼんやりした頭になぜか浮かんできたのは「ごはんにしょうゆをかける映像」でした。
組み合わせが悪く、あまり食べる気がしませんでした。
しかし、ご飯をおむすびにして、焼き色をつけたら、むしろしょうゆが欲しくなりました。
または、ご飯を酢飯にして、小さく握り、その上に生魚の切り身を乗せたら、やっぱりしょうゆが欲しくなりました。
ご飯としょうゆだけでは組み合わせが悪かったものが、もう一つ何かを加えることで相性が良くなることがあるんだと、そんなことを思いました。
そしてこれは、人間関係にも当てはまりそうだと考えたところで、会社に行く時間になりましたとさ。