このようなことがあると思います。しかし、実践しようとしてもいろいろ気になる点が出てくるのではないでしょうか。私がこれまでにぶち当たった壁は、以下の3点です。
これらの問題に対して、8年ブログをやってきた経験から学んだことを書きたいと思います。
勝手に画像を使って法律は大丈夫なの?
文章も画像・動画も、著作権は作った本人にあります。勝手に使うと怒る人もいるし、最悪サイトの閉鎖に追い込まれる事態にもなります。
「BuzzNews」がサービス終了 バイラルメディアの閉鎖相次ぐ
-Fashonsnap.com News
しかし、一方で著作権を侵害していながらも一切クレームをつけられていない方々もいます。代表的なのがYOUTUBEの「ゲーム実況動画」です。
ゲームの著作権はゲーム製作会社(製作者)にあるので、勝手に使うのは法律違反です。
しかし、ほとんどのゲーム実況動画は削除されることなく、むしろどんどん数を増やしています。なぜなら、こうした動画がゲームの宣伝になっているからです。
著作権は「権利を侵害された本人が侵害されたことを申し出なければならない」というルールがあります。これを親告罪といいます。ですから、勝手に使われた本人が「使うのやめなさいよ!」と言わなければ罰則が与えられることはありません。
ゲーム実況動画の場合、法律だけみるとアウトなのですが、ゲーム会社にとっても実況動画を流している本人にとってもプラスになっているので、何も問題が起こりません。
また、有名なキュレーションサイト(まとめサイト)でも画像が勝手に引用されている例が多々見受けられます。
記事を読むとドン引きするくらい色んなところから引用していますが、リンクから著作権者のサイトにアクセスが集まるメリットがあるためか、先のゲーム実況動画と同様に黙認されていると思われます。ただし、「こんな勝手を許せるか!」と声を上げている人もたくさんいます。
この線引きは非常に曖昧です。例えるなら、上司のおじさんが部下の女性に「今日の髪型似合ってるね」と声をかけたらセクハラ事案になりますが、恋人が「今日の服似合ってるじゃん。」と言うなら喜んで友だちに自慢する。そのくらい曖昧です。要は、信頼関係があるかないかが運命の分かれ道になっているといえます。
「訴訟or歓迎(Dead or Alive)」の分け目とは何か。端的に言うなら「著作権保持者を尊重しているか否か」と言えでしょう。有名フリーライターのヨッピーさんがおっしゃる言葉を引用してみましょう。
無断であろうが好意的に紹介していただく分には大変ありがたいことですし、元ネタに対してほかの人がどんどん改変していって新しいものができるのがインターネットの醍醐味(だいごみ)だと思っております。
著作権、著作権といいすぎて、インターネットが息苦しくなることはまったくもって望んでおりませんので、これからもどんどん僕の画像とかをいじくりまわして遊んでいただければと思います。
僕としては単純に、ただただ楽しくインターネットをしたいだけなのであります。
とはいえ、今後TPP(太平洋を囲んでる国々で協力しようぜ、という約束)が有効になると著作権者以外の第三者からも訴えられる可能性が出てきます。当事者同士の信頼関係だけでは事が済まなくなり、ますます判断が難しくなりそうです。
画像ってどこで見つければいいの?
そこで、著作権を気にせず画像を使えるサイトをご紹介します。
フリー素材サイトを使う
この広い世の中にはいろんな人がいます。
このように公言している方々もたくさんいます。その中から私が厳選した3つのサイトをピックアップしました。
ぱくたそ
日本有数のフリー素材サイトです。風景から人物までクオリティの高い写真を幅広く扱っています。
いらすとや
かわいいイラストが特徴のフリー素材サイトです。この記事の吹き出しのアイコンに使わせていただいています。基本的にかわいいのですが、作者さんはときどき「こんなイラスト何に使うんだ?」というシュールな絵を描かれることがあり、それが逆に人気に火をつけています。
pixabay
海外サイトですが日本語でも検索ができます。さすが海外!と唸ってしまう数と品質の写真が揃っています。
これらに掲載されている画像は、利用・改変可能であることが明言されていたり、または著作権切れ・放棄された『パブリックドメイン』であるため自由に使うことができます。
気になった画像を見つけたので試しに使ってみましょう。
このように、画像を貼り付けるだけです。どこから引用したとか誰の著作物だとかいう“クレジット”を表記する必要はありませんし著作権者に使ったことを報告する必要もありません。ちなみにこの画像は『いらすとや』から取ってきたものですが、イラストのタイトルは『美容師と話すのが苦手な人のイラスト』だそうです。ほんとにどこで使ったらいいか分からず作者さんの才能の無駄遣いっぷりがステキです。
flickrを使う
次に、『flickr(フリッカー)』という個人の写真共有サイトを使った方法をご紹介します。
flickrに掲載されている写真の中にも「使ってもいいよ」という写真がたくさんあります。そういった写真は『クリエイティブ・コモンズ』という仕組みを使うことで、法律でがんじがらめになった作品をシェアしやすいようにしています。
かんたんに説明すると、ある作品に製作者が『クリエイティブ・コモンズ』のマークを付けると、それは「著作権の一部を放棄します」という意味になるのです。クリエイティブ・コモンズのマークにはいろいろな種類があり、「個人利用はいいけど商用利用はダメ」とか「商用利用してもいいけど改変しちゃダメ」など、製作者がそれぞれの作品に対して“どこまで自由に使えるか”のレベルを設けています。
クリエイティブコモンズとは〜著作権違反にならないための徹底解説!
このようにややこしいのですが、『商用無料の写真検索さん』を使うと、flickrの中から使っても大丈夫な写真だけを検索することができます。
flickrに写真をアップしているのは英語圏の方が多いので、検索は英語でしたほうがたくさん候補が出てきます。撮影しているのはあくまでも個人なので、画像の質はまちまちです。
いいのがあったので、使ってみましょう。
photo by Steve ー Ash with The Elephant House
このように、flickrの画像を使うには「誰が撮ったか」「なんというタイトルか」という“クレジット”の明記とオリジナルサイトへのリンクが原則必要です。写真は作家のJ・K・ローリングが『ハリー・ポッターと賢者の石』を執筆したカフェレストランです。
Instagramを使う
写真共有サイトといえばInstagram(インスタグラム)。日本で最もポピュラーなSNSの一つになりました。日本でのメインユーザーが20代の女性ということで、オサレな写真が多数アップされています。
写真を引用するにはInstagramのAPI(独自のプログラム)を使わなければいけません。
まず、ブラウザでInstagramを開いて写真を検索します。(アプリでは引用ができません。)
ハッシュタグ( # )を頭に付けて検索すると、同じハッシュタグが付けられた写真がヒットします。
気に入った写真が見つかったら、下までスクロールして「・・・」を押下。
「埋め込み」ボタンを押します。
埋め込みコードが表示されるので、コピーします。
コピーしたものをブログに貼り付ければ、完成!
渡辺直美のInstagramアカウントは有名で、かなり暴れまわっているとの噂です。
どうしても欲しい画像が見つからない!
そういう時はDIYです。
いろんなブログを読んでいると、自作の絵を挿入することでオリジナリティを出しているブログを見かけることがあります。特に主婦の方に多いです。
やめて!ハハのライフはもうゼロよ!
子育て四コマ漫画です。作者のイメトモさんは子育てにウツ気味になっていたところ、子育てブログをはじめたらいつもイライラしていたことがネタになってしまったそうです。
リンゴ日和。
とてもやわらかくてかわいらしい絵です。話の内容もほっこりしていて和みます。
こうした絵を描くには、パソコンに絵を描く“ペンタブレット”と“イラスト用ソフト”を使うのが一般的です。
しかし、私のように絵心がなく、これらを用意するのがもったいないと感じる方も多いと思います。そこで、ここでは超安価に絵がかける方法をご紹介します。これで慣れてきてから道具を揃えるのも一案です。
イラストを描く方法
まずは普通にお絵描きをします。紙は罫線の入ったノートでも画像を取り込むときに罫線がほぼ消えるので大丈夫ですが、白紙の方がベターです。ですので100円ショップのコピー用紙を使います。
たとえば、散歩中にドラゴンを見かけたとします。しかし驚いているうちに写真を撮り忘れてしまいました。『ぱくたそ』や『flickr』で画像を探してみても「ドラゴンと遭遇」なんてぴったりな写真はありません。そんなときには自分で描いてみましょう。
あの時の衝撃を描いていきます。
適当に背景と色もつけました。
絵が出来上がったら、無料アプリ『CamScanner』で写真を撮ります。
このアプリを起動して絵を撮影すると、
絵がスキャンされます。
そして自動的に紙のシワや影を消してくれます。
こんなふうにきれいになります。
あとはこの絵をブログに貼り付ければ、オリジナルWEB絵本が出来上がります。
今日は龍を見ました。ギャラドスかと思ったけどほんとうの龍でした。
おわりに
文字だけより画像を含めたほうが色どりが良くなります。
また、画像があると読者の記憶にも残りやすいため、ブログへ再訪問してもらいやすくなる効果もあります。
手描きならさらに目を引きます。たとえば、もらった年賀状の中に手書きの一筆を添えた一枚があると目立ちます。同じように、無数にあるブログの中で手描きの要素があると差別化につながるのです。
効果的に画像を使ってみてください。