体の健康を維持するためにどんなものを食べたら良いのか、テレビや雑誌をチェックするとたくさんの情報が入ってきます。
中には「これどうなんだろう」と思うものもありますが、健康を維持するために良いものを食べることが重要であることは間違いありません。
では心の健康はどうでしょうか。自分の心を健康に保つためにすべきこと、してはならないことも、体の健康を保つことと同じように存在します。
食べ物で心の健康が左右される
良い食事は体の健康にとって不可欠ですが、それは心にも大きな影響を与えます。
それはテレビで特集される健康食品の効能が心の領域にも及んでいることからもわかります。
番組によっては誇大に効果を宣伝している場合もありますが、特定の食品に含まれる栄養素がうつやADHD、認知症の予防に効果があるという臨床結果がでています。
これらの栄養素が万能薬であるという過度な期待は持つべきではないものの、精神科の病院で“食事療法”が存在するように、食事は心の健康に一定の役割を果たしています。
体を動かすと心も活動的になる
心はつまり脳だともいえます。では脳を鍛えれば心は健康になるでしょうか。
たくさん勉強をして知識をつければ幸せなのか、脳トレをして頭の回転を速くすれば満足なのかというと、そうではありません。
脳はまだまだわかっていないことが多いのでこれからも研究が続けられていきますが、脳の健康、つまり心の健康を考えてみると一つの思い出す言葉があります。
「健全な精神は健全な肉体に宿る。」
体を健康に保つことが心の健康にも役立つ、という言葉です。もともとの意味は違ったようですが、いつからか今使われている意味を持つようになりました。
この言葉を裏付けるように、最近では“運動”することのメリットがたくさん報じられています。
神経科学が実証:ランニングは体だけでなく脳も鍛えている | lifehacker
アリゾナ大学の研究チームが、長距離走競技ランナーたちの脳とエクササイズをしない人たちの脳を比較したところ、ランナーの脳は「計画性、抑制力、観察力、注意の切り替え、マルチタスキング、運動制御などの認知機能に関連する領域」が大変活発であることがわかりました。この研究結果は『Frontiers in Human Neuroscience』誌に発表されています。
ストレスがたまると健康に影響があるように、その逆もまた然りです。心と体は密接に関係しています。
良い情報に接する
食事や運動が脳の健康に影響を与えます。さらに“情報”はダイレクトに心に影響を与えます。
脳は五感で感じる全ての情報を保存していきます。まるで口に入るものが自分の体を作るように、私たちの心は入ってくる情報によって、または自分が考える考えによって作られていきます。
ですから、どんな情報を自分の頭の中に取り入れるかが心の健康に大きく関わってきます。これは「心の食事」ともいえるものです。
人の噂話とかスキャンダルは私たちの耳に入りやすく、心を一時的に興奮させます。まるでお菓子ならいくらでも食べられるし栄養ドリンクに一時的な興奮作用があるように、頭の中に入りやすい情報というものがあります。
しかし、ジャンクフードだけを食べる生活が不健康を招くように、ジャンクな情報は心に良いものではありません。
健康のために食べるものを選ぶように、どんな情報に触れるのかを選ぶことが、心の健康には必要です。
おわりに
食事、運動、情報。今回はこの3つを挙げて心の健康についてお話ししました。