夜に一人で外食するならどこが安い!?牛丼以上の満足を求めて

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友人数人とサイゼリヤに入った時、一人がこう言いました。

『ミラノ風ドリア』より安いメニューがあるんだけど、知ってる?

知らないな。
フォッカチオのことじゃない?
やすい!?オレやすいのだいすきだ!オレにおしえろ!ウヒヒー!

(※友人のプライバシー保護の観点より、会話は多少脚色しております。)

ネットで見たんだけど、ディアボラソースって単品で頼めんのよ。それをご飯にかけるとめちゃうまいんだって。
へえ、面白いね。
よくそんなの思いついたな。
うひ!それうまいのか!?うまいのすきだオレ!ブヒー!

(※個人を特定されるリスクを避けるため、会話に多少脚色を加えております。)

彼が言っているネットの記事とは、こちらです。

【コスパ良い贅沢】サイゼリヤでミラノ風ドリアより安い! 裏メニュー「ディアボラ丼」がウマすぎてビビった

「ミラノ風ドリアは確かにウマい。それは超1流コストパフォーマーである俺も認める。だけどサイゼリヤではミラノ風ドリアがコスパ最強! なんて、だからお前はダメなんだ!! メニューの隅々まで見ろ! 載ってないなら感じろ!! この未熟者めッ!!」

……これはハッタリか? とも思ったが、佐藤記者は自信満々である。そして「正解を教えてやる」と告げ、店員さんに「ライスと “ディアボラの野菜ペースト” 下さい」と注文した。

お会計269円!これぞ裏メニュー!ということで男たちは大盛り上がりでした。

男子はこういう話が大好きです。なぜなら、男の食事をする目的は、第一が「腹がいっぱいになること」であるからです。特に若い時には。

やせるために食事を制限するようなことは、一般的にはしません。とりあえず食いたい、そしてまたガツガツ動きたい。

だから歳をとるごとに余計なエネルギーがお腹に溜まるわけですが、これは太古の昔から男が持っている習性なので仕方がありません。

しかし、今の日本では、たくさん食べるほどコストがかかるようになっています。それが資本主義というものです。

すなわち、「たくさん食べたい」という欲求と「たくさん食べるほどコストがかかる」という事実に挟まれていつも悩んでいるのが男という生き物です。

いつも理想と現実の壁にぶつかっているのです。

『嫌われる勇気』で有名な心理学者のアドラーは「理想とする姿に現在自分は足りていない」と感じることを『劣等感』と呼びましたが、だとすると男性はしょっちゅう劣等感にさいなまれているということになります。1日3回、腹が空いたらそれはつまり劣等感を感じているということです。

腹減ったな…。夜なに食おう…。

男が難しそうな顔でこう呟く時、それは食事をする楽しみと食べるほど費用を払わなければならないという現実の間に挟まれて苦しんでいるということです。

だからこそ、昔から「男は胃袋をつかめ」と言われるのは的を得ています。

おいしい料理でお腹いっぱい。しかも手料理でお金があまりかかってない。手の込んだ料理を作るより「あるものでパパッと作ってしまう」スキルの方が求められることが多いのは、男性が慢性的に抱える悩みをクリアできているからです。だから男性はその悩みを解決してくれた相手に畏敬の念を払うのです。

しかし、ある方面ではこのように言われています。

男が払うのが当然っしょ。ワリカン提案してくるとかだっさ。

たしかに、さっと会計を済ませる男の姿はカッコいいものですが、これがなぜカッコいいかというと「男が本当はたくさん食べたいところを我慢しておごっている」という自己犠牲の精神に美意識を感じているものです。

男性が「たくさん食べてたくさん動きたい」「でもたくさん食べるとお金がかかる」という普段抱えている矛盾を、「おごる」という行為でさらにこじらせているにもかかわらずスマートにそれをこなしている姿に、まるで零戦で敵艦隊に突っ込む若者に抱くような「かっこよさ」を感じるわけです。あくまでも自己犠牲です。

だから、おごるのは「当然」ではなく、彼はかなり「無理」しちゃっているということです。あまりにもおごらせすぎると、男は自己矛盾の末に崩壊してしまうのでご注意ください。

さて、サイゼの話から零戦の話になってしまったので、元に戻していきたいと思います。

男性に良きパートナーがいない時、その男性は恒常的に「食べたい、でもコストがかかる」の矛盾にさいなまれています。

この悩みを代わりに解決するのが、ファーストフードの役割です。

「ガッツリ食べられて安い」の代表格といえば牛丼屋ですが、それにセルフ形式のうどん屋、そしてサイゼリヤを加えたのが外食産業の三傑といえるでしょう。

300円で一食たべられる。牛丼にしてもうどんにしてもサイゼにしても、値段は300円前後で統一されていますね。ここがビジネス的に一番おいしいところなのだと思います。

個人的には、300円では「少し足りない」です。「牛丼並」にしても「釜揚げうどん小」にしても「ミラノ風ドリア」にしても、ついもう一品欲しくなってしまう分量です。

結局追加注文してしまって、舌鼓をうちながら「こういう戦略だったか」と舌を捲くわけです。

だからこそ、男は「サイゼで『ミラノ風ドリア』より安い裏メニューがある」というような話で盛り上がることができます。

話が最初に戻りました。

ディアボラ丼で安く外食を済ませることはできるのか

ディアボラ丼、誰か頼んでみるかい?
うーん。
ま、頼みたい人がいれば頼めばいいよ。
そうだね。
ウヒヒ…オレなにたのむかきめた。みんなにはナイショ…ヒヒ…

(※会話に脚色を加えております。)

呼び出しボタンポチー

お待たせいたしました。ご注文をおうかがいします。
キャベツのペペロンチーノをダブルで。
あ、俺もそれで。
マルゲリータと小エビのサラダ。
オレは…オレはぜんぶ!これぜーんぶオレのもの!!ヒヒー!

(※脚色してます)

以上でよろしいでしょうか。
はい。
…誰も頼まないんかい。

この時はみんな「あまり安いのを食べるのは…」というプライドが前面に出てしまい、結局頼まずじまいでした。

ツイッターでの評判は上々なんですけどね。

このままディアボラ丼の紹介が終わったらブログ記事として片手落ちだぞってことで、後日私が一人でいってきました。

注文しました。

まずは見た目について。「ちょっと少ないかな」という印象です。もともとライスがサイドメニューなので分量もそれなりです。

味は…うまい。ディアボラソースの味、ていうかガーリック味です。これはあれだ、「ガーリックライス」。歯ごたえこそ玉ねぎがシャリシャリしてますが、味はガーリックライスに似ています。

総括

・ディアボラ丼≒ガーリックライス

・量は少なめ。

・粉チーズやオリーブオイルなどの無料トッピングを駆使すればさらに良くなるかも。

なんにせよ、あのサイゼリヤでメニューにないものを食べるというところに価値があったように思います。ネタとしても使えるので一度は食べてみる価値はあり。

小腹満たしにマクドナルドを使う

同じ小腹を満たすなら、マックという選択肢もあります。

世界に名だたるジャンクフード界のキング、マクドナルド。キングであるがゆえに多くの非難の的になり、新手のバーガーチェーンの出現に何度もその座が危ぶまれながらもいまだに王国は健在です。

マックで1番安いのはスマイルを除いては「100円マック」。その中で『ハンバーガー』と『チキンクリスプ』は「肉が食いたいけど牛丼の気分ではない」というときに便利です。結構ちゃんと「肉」なので、2つも食べればわりと空腹感が解消されます。お会計200円也。

さらにもっとお得感を増すなら、ここでも裏サービスを使います。

マックでは、バーガー系の素材を増減量することができます。

増減量可能な素材

・ピクルス

・オニオン

・レタス

・ソース

・パン(抜きのみ)

・肉(抜きのみ)

・たまご(抜きのみ)

・トマト(プラス40円で追加)

注文の仕方は「ハンバーガーひとつ、ピクルスとオニオンとケチャップ多めで。」などと付け加えるだけです。

ポテトは塩の増減もできますね。

一度食べてみてください。ただでさえジャンクフードなのにものすごいことになります。ドラクエではスライムが合体するとキングスライムになりますが、同じようにピクルスとケチャップと玉ねぎが合体するとキングジャンクになります。食べ物の道を外れている感があります。胃袋への負担は重量級。健康へのダメージが大きいことは間違いありません。

学食 〜安くてうまくてお腹いっぱいで、さらに健康的〜

安い外食というテーマでディアボラ丼とマックをご紹介しましたが、ここで一番のおすすめをご紹介します。正統派です。

それは”学食”です。学食は学生だけのものではありません。

私は以前、東大本郷キャンパスの近くの職場で働いていました。昼食は東大の学食をよく使っていました。400円も出せばその後の活動に支障がでるくらいガッツリ食べられます。

お昼どきはサラリーマンや出入りの業者の方、近所に住んでいる方が家族連れや老夫婦で来ていることもあって、いつも賑わっていました。

大学にもよりますが、東大本郷キャンパスの生徒ってけっこうおっさんくさい大人びた人が多く、キャンパスも学食もどデカいので一般人も入りやすいです。

学食は大学によっていろんな個性があります。一番有名なのは東洋大学。

国学院大学も有名です。

自由な校風の早稲田は、学食も小鉢が充実している印象があります。

立教は食堂がめちゃきれいです。

学習院も美味しいですよ。

私が新宿区民なので近所の大学ばかりの紹介になってしまいましたが、外出した際に近くに大学がある場合に立ち寄ってみるとその大学の雰囲気も味わえて楽しいですよ。

唯一の欠点は、大人には賑やか過ぎること。落ち着いて食べることは望めません。

「ちょっと入りづらいなー」というときは、大学の周りの飲食店も「学生志向で安くたくさん」をモットーにしていることが多いので開拓する価値があります。

番外編:ウワサの完全食で10秒チャージする

厳密には外食ではないのですが、外でも簡単に食事を済ませられる方法として「ソイレント」をご紹介します。

ソイレントはプロテインのように粉状になった食品で水に溶かして飲みます。プロテインからはタンパク質を摂れますが、ソイレントには人間に必要なあらゆる栄養素が入っています。

そうです、聞いただけで怪しいんです。

ソイレントは、アメリカのロブ・ラインハートが事業の資金難により食費を減らそうと考えて開発したものでした。

製品化のための資金集めをしてみたところ、忙しすぎて食事をとる暇がない人や食事に楽しみを見いだせない「三度の飯よりなんとやら」な人、食事の代わりにお菓子を食べちゃうような人たちから熱狂的な支援を受け、一挙に名前が広まることになります。

そのあまりの人気ぶりに供給が追い付かず、日本では手に入らない状況が続いています。そこで日本ではソイレントの代わりに『Comp』という商品が開発されており、こちらのサイトから手に入れることができます。


COMP

「これだけで1日の栄養が賄える」なんてなんともサギっぽい響きを醸し出していますが、作り方は本物の食品やサプリメントを粉末にして必要な分だけ混ぜただけのもので、買えない人で自作している人もいるくらいです。けして魔術とか禁断のレシピとか使っているわけではありませんし、マンドラゴラとかエリクサーとかいうファンタジーな材料を使っているわけでもありません。

現状、まだまだ日本では知名度が不足していて、手軽に栄養を摂るという意味では野菜ジュースやスムージーに軍配が上がりますが、将来起こるだろうと言われている世界的な人口増による食糧難になった場合に、食糧の代替え品としての役割が期待されています。

おわりに

生活費の中で何気に負担の大きいのが食費です。時間を取るかお金を取るかのバランスが難しいですが、うまく節約して外食のプチプラを楽しんでください。

食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。

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