この夏休みに映画『シン・ゴジラ』を観た方も多いのではないかと思います。
かくいう私も帰省した際に見ました。
最近は、ネットでもリアルでも頻繁にゴジラが話題に上がっていますが、もう一つ、ホットな話題がありますよね。
夏といえば、あれです。ゴキブリ。
ゴジラは無事に倒されましたが、まだ安心してはいけません。
なぜなら、ゴキブリとの戦いは終わっていないからです。映画で、日本政府はゴジラが海に戻るまで手をこまねいていましたが、私たちはゴキブリが下水道に戻る冬まで部屋を蹂躙するに任せておくべきではありません。
ゴジラは様々な対策の末に駆除されますが、ゴキブリにもさまざまな駆除の方法があります。
映画を見て、人類はどういった戦略をもってゴキブリと対峙すべきか、改めて考えた方も多いのではないでしょうか(適当)。
私はゴキブリとの戦歴約17年ほどの中堅戦士ですが、1つの結論を得ていますので、地球の平和を願って、意見を述べたいと思います。
結論を申し上げれば、「忌避剤」を使うことが最も効果的です。
他の方法にはデメリットがありますが、忌避剤はパーフェクトです。唯一、気をつけなければならないアキレス腱があり、後述しますが、それ以外は無敵です。ゴジラでもキングギドラでも敵いません。
なぜ、忌避剤が他の戦略と比べて優越しているのか。ゴキブリに対して選び得る戦略を一つ一つあげながら、そのことを証明したいと思います。
以下の文章は多分にネタバレを含んでいますので、映画『シン・ゴジラ』を観ていない方、またゴキブリネタが嫌いな方はご注意願います。
作戦その壱「自衛隊による総攻撃」
自ら、または家族の手を借りて「叩く」という手段です。
作戦実行までの時間が最も短くて済む戦略であり、ゴジラ掃討作戦における自衛隊の総力戦がこれに当たります。
しかし、映画でもございましたとおり、自衛隊の攻撃は効果があるとはいえません。
全弾命中すればいいですが、弾が当たらない、または手の届くところに弾がない、という事態に陥る可能性があります。
人は、ゴキブリに遭遇することで大きなストレス状態にさらされます。その中で心を乱さずに攻撃を繰り出せるかが作戦の成否に大きく影響します。
映画の登場人物は全員が鉄の心の持ち主でしたが、現実は違います。私たちの心はとても繊細にできています。ゴキブリを目の前にして動揺しない人がどれだけいるでしょうか。
すなわち、この作戦は、各家庭に優秀な自衛隊員がいるかが重要なマターになります。
よって、普段から訓練している必要があります。訓練なしでは到底ダメージを与えることはかないません。
作戦その弐「アメリカ軍による爆撃」
いざという時のために、「ゴキジェット」を常備しているご家庭もあるでしょう。
これは日米安保のようなもので、多額のお金がかかり、また部屋の景観を損ない置き場に困るため移設問題が絶えないというデメリットはありながら、非常時には頼もしい存在です。
ゴジラに米軍のバンカーバスターが有効であったように、ゴキジェットは確実にゴキブリにダメージを与えることができます。
しかし、問題はその後です。
バンカーバスターを食らったゴジラは何をしたでしょうか。激昂して火を吐き、さらには背中からレーザーを放ちまくりました。
それにより、東京の主要なビルは燃やされ、または切断され、そして巨災対の中心であった首相が亡くなります。
ゴキジェットを食らったゴキブリも、これと同様です。
命の危機を感じたゴキブリの動きは、人間の想像を絶します。放射熱線を思わせる素早さでこちらに走り寄ってきます。ヘリで逃げようとして、逃げ切れるものではありません。
さらに上空への脅威に対しては、空を飛んで攻撃を仕掛けてきます。
ゴジラが空を飛んだでしょうか。しかしゴキブリは飛ぶのです。
正確には、ゴキブリは飛翔するのではなく滑空するだけであり、やつに攻撃の意図はないのかもしれませんが、インパクトの点では、ゴジラの放射熱線やレーザーに比肩します。
作戦その参「原爆投下」
映画では、選択肢にあがるもののついに実行されることがなかった原爆投下。
もし実行されれば、東京は代償として甚大な損害を引き受けなければなりませんでした。
ゴキブリ退治における「バルサン」もこれと同じです。
誰でも「できれば使いたくない」というのが本音でしょう。
それでも、あらゆる手を尽くしたが問題が解決しない場合に、やむにやまれずボタンを押す決断をした方は多いと思います。
一度使用してしまうと、家具調度品への多大な経済損失を被る上、長期間家に帰れなくなります。
作戦その肆「血液凝固剤の経口投与」
ゴキブリにおけるヤシオリ作戦は、ブラックキャップであり、ホウ酸団子です。
標的を内部から破壊することで、部屋および住民への被害を最小限にとどめることができます。
ゴジラへの経口投与には無人在来線爆弾やビル倒壊などを通した下準備が必要でしたが、ゴキブリへの投与にはそうした苦労は必要ありません。
薬剤を設置するだけで、奴は誘引されます。最も楽な方法だといえるでしょう。
しかし、そこに罠があります。
民間企業に依頼して作らせた薬剤を設置する。その効果を、どう測定したらよいというのでしょうか。
致死量の10%の投与が完了したのか90%完了したのか、お手持ちのパソコンにデータは転送されてきません。
この作戦は、厳密には「投与」ではなく「誘引」なのです。人類側は作戦に積極的に関わることができません。あくまでも口にするかどうかを決めるのはゴキブリサイドです。
「食べたのか?まだ食べてないのか?」ブラックキャップの中を覗いて薬剤にかじられたあとがないとき、人類の期待は恐怖に変わります。
作戦その伍「地球環境を大切にする」
そもそもゴジラがなぜ誕生したかといえば、人類の捨てた放射性物質を、深海の生物が摂取したことにより、突然変異と異常成長を繰り返した結果だといわれています。
同じように、そもそもゴキブリがなぜ発生するかといえば、人類の捨てたゴミを、下水にいたゴキブリが摂取することにより、大量の卵を産み、脱皮を繰り返した結果だといわれています。
ですから、根本的には、我々がもっと地球を大切にすれば問題は発生しなかったということです。地球を汚しさえしなければ、奴らが大量発生するという状況にならないのです。莫大な費用をかけてゴジラの映画を作る必要もありませんでした。すべては大量消費社会の罪の代価です。
しかし、そうはいっても、ゴキブリの出ない環境を構築することはとても難しいことです。
生ごみを出さない。部屋を常にきれいにしておく。水回りに水滴すら残さない。このような生活が今すぐに実現可能かというと、そうではありません。たとえ自分の家では可能だとしても、隣の家はそうではないかもしれません。
これはまるで、今すぐ原発を廃止することと同じくらい難しく、また議論になることであります。
しかし、あきらめてはいけません。放射性廃棄物が存在する限りゴジラ誕生の脅威はなくなりませんが、その一方で、ゴキブリを発生させない方法はあるからです。
はじめに申し上げた、「忌避剤」と呼ばれるものを使う方法です。多くは植物由来のエッセンシャルオイルが用いられています。
植物。ある人は「最強の生物は植物である」といいました。みずからの力で動くことのできない植物は、外敵を寄せ付けないために特殊な成分を作り出すことがあります。
ある植物は、人間に有害な物質を作ります。その毒は昔、下手人を処刑するために使われていました。
またある植物は、ゴキブリは嫌うけど人間には好まれる成分を生成します。
わかりやすくいえば、ジャニーズのような植物です。好きな人は好きだが、嫌いな人はとことん嫌い。そういった植物です。
そのようなジャニーズ的な植物が何かというと、代表的なのが「ミント」「ヒノキ」「かんきつ類」です。
これらのエッセンシャルオイルは比較的安価に手に入る上、ゴキブリが大嫌いで、人間には様々な良い効果をもたらします。
私はこれらのエッセンシャルオイルを使っています。気分によって、暑いときはミント、リラックスしたいときにはヒノキ、すっきりしたいときは柑橘系と、使い分けています。他のゴキブリグッズは持っていませんが、姿を見かけないので必要ありません。もし見かけるとしてもダイソーで買った「キッチン用クリーナー(油汚れ用)」を吹きかければ死にます。効果絶大です。世界各国が目標に掲げながら達成できていない「軍事費の圧縮」を、私は早々に達成しています。
ちなみに、ヒノキよりヒバ(ヒノキになりたかったがなれなかったといわれている植物)の方が有効成分を多く含んでいるので効果が高いです。しかも安い。
アロマでリラックスできる上に、ゴキブリがでない安心。ダブルの効果で世の中を平和にします。
パーフェクトな忌避剤について、一つだけ注意点があります。忌避剤に使われるアロマは、ペットにも害があるということです。
私の知り合いに猫を飼っている家庭がありますが、アロマが炊けないため、ゴキブリが出ても我慢していると言っていました(これは本当)。
どのアロマをどの動物が嫌うかはここでは述べませんが、人によってジャニーズにも好きなグループと嫌いなグループがあるように、ご家庭のペットにも好き嫌いがありますので、よく把握された上でご使用ください。
おわりに
ゴジラもゴキブリも英語表記にすると「G」つながりということで、今年はGにまつわる災いが絶えない夏となりましたね。「えっ、ゴキブリは「cockroach」だから「G」じゃないでしょ」と思われるでしょう。しかし、ゴジラが英語でも「GODZILLA」であるように、ゴキブリも英語表記で「GODKIBURI」とすべきであると、私は思っています(適当)。
コックローチではかわいすぎです。あの残忍なイメージにふさわしくありません。実際の姿を見た方はそう思うでしょう。あの動きは「GODKIBURI」にふさわしいと(適当)。
ですから、アメリカは日本に従うべきだと思うのです(超適当)。
それでは、健闘を祈ります。