暴言を吐かれても揺るがなかったアメリカ人のトランプ支持精神から感じたこと。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

今日のアメリカ大統領選挙は大接戦の末、トランプ氏が勝利しました。

多くの方がそうだと思いますが、私も思いました。「マジで?」

昨日まで、「トランプの言動は行き過ぎだから選挙は失敗するはずだ」と評論家も言っていたし私も思っていました。

度重なる差別発言や女性蔑視発言を各マスコミは大きく報道しました。世論調査で表れる数値でも、トランプの支持率はクリントンの常に下。

しかし、ふたを開けてみればアメリカ国民はトランプを大統領に選びました。どんだけツンデレやねん。

てことはだよ。アメリカ人の中には世論調査に対しては「トランプなんで暴言ばっかで最低だよ」「全力でクリントンを支持する」と言っておきながら、心の中では(投票はトランプにしよ。だって無記名だもの。)と思っていた人が多数いたということになります。このっアメリカ人!

日本人に対していつも「何考えてるかわからない」「本音と建前の文化」「言いたいことをはっきり言え」と言っておきながら自分らこそ何考えてるかわからんやんけ。

さて、選挙結果について意外なのが、もともとトランプを支持していたとされる白人労働者に加えて、女性からの支持も多かったということです。

常識的に考えれば、女性たちを差別する発言をする人を女性が支持するわけがありませんが、予想に反してトランプの言葉に傷ついた女性は少なかったということでしょうか。

受けた傷より、トランプの性格、言いたいことをはっきりと言う姿が魅力に映ったのかもしれません。

これから世界がどうなるかはわからないので将来への対策は政治家と専門家の動向を見守ることとして、私は個人的に感じたことを書きます。それは、なんとなく「女性が強かった時代が終わりを迎えている」ということです。

昔は「男は度胸」とか「かみなりおやじ」「若大将」なんて言葉があって、俳優といえば高倉健や勝新太郎、松田勇作や菅原文太、田中邦衛(あ、これワンピースの海軍大将や)といった硬派な男ども(田中邦衛は硬派とは違うかもしれませんが、芯のしっかりした方ってことで)が人気でしたが、1990年代にバブルがはじけたくらいから株価とともに男性の地位は下がり始め、草食系が増え、お姉系タレントが市民権を得て、父親の地位は失墜してCMでは白い犬として登場するなど、男はけっこう惨めな思いをしてきました。

その一方で「女性は強い」というのが一般常識でした。主婦がテレビに出て家事の苦労を主張する姿が目立っていました。セクハラも今とは比べ物にならないほど大きく取り上げられていて、どこまでがセクハラだとか犯罪だとか冤罪だとか、「それでも僕はやってない」「貝になりたい」とかで大騒ぎでした。

だからこそ、その流れでトランプの発言は女性蔑視だったわけですが、選挙に当選したことでトランプ氏の発言がある程度世間に許容されていることがわかりました。

3年前だったらあれは確実に「セクハラ発言」でありもっと糾弾されたであろうとおもいます。

しかし今ではそれが起こらない。時代は変わっていくもんですね。女性が比較的物静かになってきています。それか男性がうるさくなってきているか。

この流れが続くなら、これからまただんだんと男性が目立つ社会になっていくのかなあという気がしますし、そういう話を聞いています。

「女性は強い」のではなくて「女性のほうが成長が早い」んですよね。本当は。

思春期を迎えるのは女性のほうが早いです。男はいつまでも子供のまま。かと思いきやそのあと男性も思春期がやってきて声変わりし、力が女性より強くなり、背は女性より高くなります。そういうふうにできているんです。

これから男性が目立つ世の中になるとすると、どうしても男は競争原理を持ち込みたがりますから、また平成の三船やら加山らが活躍する時代になるのかもしれません。

あ、天皇が生前退位したら平成じゃなくなるな。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*