タイトルで煽っておいてこの記事は文字だけなのですが。ブログに漫画を取り入れたらうまくいくだろうって話。絵が描けるようになりたいです。
私が子供のころは『スラムダンク』の影響でバスケットを始めた人が多くいました。
今は『ハイキュー』でバレーボールを始める人がいるし、『弱虫ペダル』でロードバイクを始める人がいます。
少し前には『ヒカルの碁』が碁のブームを作り、『のだめカンタービレ』でクラシックに興味を持った人がたくさんいました。時代を遡っていくと『キャプテン翼』でサッカーをはじめた人、『タッチ』で野球を始めた人、『あしたのジョー』でボクシングを始めた人など、影響を与えた漫画はたくさんあります。
さすがに『ワンピース』にあこがれて海賊になる人はいませんが、麦わらの一味が持つ友情や勇気、諦めない精神を学んだ人は多いです。
ビジネスの世界では漫画を含めた内容のあるものを「コンテンツ」といいます。別の言葉では「ソフト」とか「アプリケーション」といったりします。要は「中身」のことです。
コンテンツは王様
Windowsを作ったビルゲイツは「コンテンツイズキング(Content is King)」だと言いました。
王様が国民の生活に関わるように、私たちはコンテンツの影響を受けています。漫画の影響力もそのような質のものだということです。「この漫画の主人公のようになりたい」とか「ええ話や」という思いが人を動かします。
アニメをよく見る人はキャラクターのセリフ回しがうつってしまうし、ゴレンジャーを見た子供は正義の味方ごっこをします。女の子はプリキュアを見て変身したいと思います。ドラゴンボールを見てかめはめ波の練習をしたり怒りに震えるポーズを真似する人もいました。
実際怒ってもこんなポーズしませんが、人はドラゴンボールやジョジョを見た日から、怒った時にはこのようなポーズを決めるようになります。
この「コンテンツの力」を知っているのと知らないのとでは大きな差があります。ブログをただの趣味だとばかり思ってはいけません。
漫画の力
コンテンツとして力があるのは、日本では漫画です。
海外では文章メインのコンテンツがよく読まれますが、日本では漫画の人気が圧倒的に高いです。
日本の読書事情は世界と比べて特殊です。なぜなら、マンガが「異常」といってよいほど読まれている国だからです。IT関連書籍の出版社インプレスの調査によると、2015年度の国内電子書籍市場1584億円のうち、コミックがその81%に当たる1277億円を占めます。
アマゾン「読み放題」人気マンガはなぜ外されたのか / 毎日新聞
アマゾンの読み放題サービス「Kindle Unlimited」はアメリカで先行してサービスを開始していました。そこで小説がたくさん読まれたので「日本でサービス開始しても同じように小説が読まれるだろう」と踏んで予算を組みました。ところが蓋を開けてみるとみんな読むのは漫画ばかり。漫画は小説に比べて消費スピードが早いです。何ページ読まれたかで出版社に払うお金の額を決めていたアマゾンは、想定外の読まれ方に5ヶ月分の予算を1週間で吹っ飛ばしたと言います。
だからどう考えても、日本は漫画なんです。ブログもこんな文章ばかり書いてないで漫画にした方がいいんです。私は現在絵が描けませんが早急に書き方を学びたいと思っています。
漫画の利点
漫画の良いところの1つは、キャラクターに自分の意見を肩代わりさせることができることです。
直接言うとうるさいだけだし時にはくさいセリフになってしまいますが、それをコンテンツに落とし込むと嫌味がすっかり消えてしまいます。ツイッターの名言ボットはアニメのセリフで溢れています。偉人の名言よりも親しみやすいですよね。たとえば今でも使われる不朽の名台詞、
諦めたらそこで試合終了ですよ。
これを実際のバスケコーチに言われたら誰でも反発を覚えるでしょう。
「は?なんだこの勘違い野郎は。」
そしてすぐ忘れます。しかし安西先生なら話を聞いてしまうんです。そしていつまでも覚えられている。
本当は『スラムダンク』著者の井上雄彦さんが作ったセリフですが、これは安西先生が言った言葉としてみんなの記憶に残っています。
ちなみにこのセリフは誰が話したかわかりますか?
壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている。
答えはイチローです。
イチローのことは誰でも知っていますが、彼のことで知っていることといえば通算安打の記録がメインで、セリフを覚えている人はそれほどいません。実は私も知りませんでした。さっきググって見つけたものです。
このように、実践者のセリフの方が説得力があるし広まって良いもののように思えますが、漫画のキャラクターのセリフの方が広く認知されています。
だからコンテンツイズキング。漫画の力は偉大です。(ただし日本国内に限る)