医療情報サイトは免責事項を明記すべきだと、WELQの件をみて思う

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インターネットの情報の接し方についての話。

医療情報サイトの記事内容に信ぴょう性がないってことでサイトが一時非公開になっています。

問題になっているのはDeNAが運営する「WELQ」というサイトです。

健康関連の情報についてネットで調べると必ずと言っていいほど目にするサイトで、私も「午後の眠気問題」に悩んでいた時にいくつか記事を読んで参考にしていました。

それだけSEOに強い(検索対策が施されている)サイトだったというわけですが、SEOに強いことと記事の内容の信憑性があることは関係がありません。

Googleはサイトの評価基準の一つに「専門家が書いていること」を挙げていますが、書いてるのが専門家なのかどうかを判断することは簡単ではありません。

WELQの場合、多くの記事は確かに納得のいくものでしたが、中には「肩こりは幽霊のせい?」なんて記事もあるそうです。

それで「なんやこれ!」と思った方が調べたら記事を書いてるのは実はアルバイトの方で、あちこちの医療系サイトから情報をつぎはぎして書けとDeNAから指示を受けていたということが明らかになりました。

この「パクり」問題と「情報の信憑性」問題によってWELQは炎上。DeNAは情報の信憑性を担保できる体制が整うまでサイトを非公開にすることを決めました。

これを見て私は、「けしからん。俺は小学生の時に横浜大洋ホエールズの帽子を持ってたくらい少し好きだったのに。」と憤るとともに、ネットの情報に正確性を期待することは間違っていると思いました。ネットはファンを作るのには向いていますが情報の正確性という点ではまだまだです。

私が今年のはじめに膝を痛めた時もそうでした。「膝 痛み」で調べるとまずWELQの記事がヒットします。その下にはお医者さんが書かれたサイトも出てきます。

そのどれを読んでも、私が経験した膝の痛みの原因は「変形性膝関節症」だったんです。

「俺は変形性膝関節症なんだ」と確信して慌てて病院に行ったら「案ずるな、ただの捻挫だ。」と言われ、その通り二週間ほっといたら完治しました。

特に医療に関して、ネットの情報を鵜呑みにするのは間違いであることが多いと思っといたほうが良いです。

症状とそれに対する感じ方は一人一人違うので、本来は医者と一対一で診察して解決するのが医療です。それと誰もが同じ情報を得られるネットは相性が良くありません。たとえお医者さんが書いた記事であったとしても、です。

先日健康診断に行きました。結果を教えてもらった最後に、お医者さんはこう言いました。

「ま、この程度の健診では何もわからないんだけどね。」

身も蓋もないことを言われてしまいましたがそれが真実でしょう。頑張ってバリウム飲んだし注射も我慢したけれど、大きな病気が隠れているリスクは0にはなりません。

健診受けて体のあちこちを調べても健康の確信は持てないのだから、ましてやネットの情報で健康状態を断定することなどできないでしょう。

読む方はそれをわかって参考程度に読むリテラシーがないといけないし、書く方は何をネットに書くにしても、最後には「この情報だけで断定はできないからちゃんと病院行ってね」というスタンスを持つべきだろうと思います。そうしたら情報提供者側にとっても成約につながるからいいんじゃないですかね。

金融系のサイトには必ず免責事項「このサイトの情報には万全を期していますが正確性を保証するものではありません。」信じて損したって知らねえよっていうのが書いてありますが、そういったのを医療系サイトにも適応させるべきなのではないかなあと思います。

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