自動化の流れはコミュニケーションをスムーズにするだろうと思った出来事

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グーグル翻訳アプリがリアルタイム翻訳に対応しました。

スマホ版「Google翻訳」でカメラのリアルタイム変換が可能に またGoogleが未来を実現してしまったか……

これは、アプリを起動してからカメラで英語を写すとその場で翻訳されるというもの。


ねとらぼ

しかし精度はまだまだのようで、ツイッターでは面白翻訳が出回っています。

とはいえ、この機能、海外旅行では特に役に立ちそうですね。

道がわからなくなったときに、標識にカメラをかざすと日本語に翻訳してくれる。けっこう心強いと思います。

今までは慣れない英語と身振り手振りでなんとかコミュニケーションをとろうとしていたものが、アプリでスムーズになります。

私は東京住まいなので、近年増えている外国人観光客に道を聞かれることがたびたびありますが、技術の進歩とともにコミュニケーションがスムーズになっていっていることを感じます。

この前は、旅慣れた風のおじいさんに話しかけられました。おじいさんはこちらにカメラの液晶を見せて「ここに行きたいんだけど。」というようなことを英語で言いました。

写真の風景に、そこがどこなのかすぐにわかりました。写真には言語の壁がないところがいいですね。おじいさんのやり方に感心しながら、かたことの英語と身振りで場所を教えました。

またある時は、全く言葉を交わさないでアプリだけでコミュニケーションが取れたこともあります。

その時私は自転車で皇居近くまで来ていました。信号待ちをしてたら後ろから「你好」と声をかけられました。

振り向くと、2人の女性がこちらを見ていました。親子のようで、話しかけて来たのはお母さんの方でした。若い女性は中学生くらいで、お母さんの後ろでもじもじしていました。

(ニーハオかあ。さすがに中国語は一言もしゃべれない。)

と私は思って、お母さんに手を振って「日本語しか喋れない。」と日本語で言いました。

すると相手は一瞬「そうですよね、すみません」というような顔をしましたが、何かをしゃべりながらスマホを取り出して、地図アプリを開いて画面の一点を指差しました。

地図をのぞくと、緑のマップの中に八角形の建物が写っています。どうやら日本武道館のようでした。

そこで、こちらもGoogleマップを開いて、現在地と武道館までの道のりを表示して相手に見せました。

すると相手はすごい喜んで、何かを一生懸命話してきました。なのでこちらも「あーはいはい。気をつけて行ってらっしゃい。」と日本語で言いました。女の子はもじもじしていました。

(わざわざ中国から武道館まで来て、追っかけかな。)(なんでGoogleマップ使わないんだろう。中国人は自国のツールが好きだな。)などと余計なことを考えながら見送りました。

ともかく、お互い一言も言葉を理解していないのに、アプリだけでコミュニケーションが完結してしまいました。

やりとりは全てツールで行いましたが、最後はなんとなく通じている感覚があったのが印象に残っています。アプリがなかったらその通じるところまで行き着くこともなかったでしょう。

便利になると同時に人と人とのやりとりがなくなってきている面はありますが、逆にスムーズにやりとりが進む場面もあるのだと気付かされます。

これからも色々なことが自動化されると思いますが、それはただ楽になるだけではなくて、使いようによっては思いがけない楽しみが見つけられそうです。

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