昨日、雑誌読み放題のアプリ『dマガジン』を開いたら、「新着雑誌」の欄に各雑誌の創刊号が上がってました。
何が起こったのかよくわかりませんが、『anan』やら『東洋経済』、『ファミ通』などの創刊号が読めて、なかなか面白かったです。
興味深かったのは「時が経つほど変わる分野」と「変わらない分野」があることですね。
一番変わったのはハイテク分野でしょう。(勝手に記事内容を一部アップしちゃうけど、怒られないかな。)
日経PC。
創刊が96年だそうですから、Windows95が出た頃ですね。
「これからはPCが使えないと取り残される!」と大騒ぎしています。
おじさんがエクセルと格闘している図。
それにしてもなんて暑苦しいPCなんだ。こんなので夏に仕事したら死ぬでしょ。いや、事実していた時代がありました。
ちなみに、私の実家には今もこのタイプのPCがあります笑
ハイテク分野が大きく変わった中で、時が経ってもあまり変わらないのが、ペット分野。
今発売されてても違和感がないんじゃないでしょうか。ワンちゃんかわいい。
あと子育て関連もあまり変わらないかな。
ただ、内容は少し雑なところも。
「オムツを替える時に段ボールを被せれば大人しくなる」って書いてあるんですが、今だとアウトなんじゃないかと思いました。子どもいないからわからないけど。
昔は家庭にみかん箱があるのが当たり前でしたが、今これをやるとしたらアマゾンの段ボールをかぶせることになるでしょうね。
他、個人的に面白かった雑誌をいくつか紹介します。
ファミ通
マリオ2や初代ドラクエの特集がされていてやばかったです。
「これがウワサのスーパーマリオ2だっ!!」か。なんかすごいよ。
マリオのように今も続いているシリーズがあるかと思えば、当時は盛り上がったけど今は存在しないソフトもあります。
anan
今は「女性の好奇心に応えるマガジン」というコンセプトでやってますが、はじめは「ヨーロッパの文化を紹介する」といった立ち位置で始めたっぽいことがわかります。
笑えたのが記事の内容です。なんかすごくおばさんっぽい。
今、ウワサの高いケンジントンに行ってみました。ハイストリート・ケンジントンという駅のそばで車を降りました。まア、スゴイ!ここはウナってます。黒づくめのマキシ娘たちがワンサカ、ワンサカ。
「ワンサカ、ワンサカ」ってなんやねん。今のJKが「ワンサカ」って言ってたら笑うわ。
「ウナってる」は「ナウい」の変化系なのかな。ザギンでシースー(銀座で寿司)みたいな。
とてもファッション誌とは思えないダサさでしたが、これも昔は斬新でカッコいい表現だったんでしょうね。
時の流れを感じさせます。今の流行り言葉も数十年経ったらこんなふうに見えることに。怖いですね。
さらに、もっとわけわかんないのが『エコノミスト』。
トスミノコエではありません。1923年創刊。
読めねーよ。
『東洋経済』もスゴイ歴史があります。1895年創刊。日清戦争があった翌年です。
記事は現代語訳されてるので読むことができます。
「日清戦争に勝って良かったけど、お金なくなっちゃった。また戦争が起きた時のためになんとかしないと。」ということが書いてあります。
その心配は現実となり、この10年後にロシアと戦争をすることになります。そこでも奇跡的に勝利をおさめるんですね。世界最強のバルチック艦隊をぶち破るんですが、そのことが日本を調子に乗せてしまいます。
そして世界大戦に突入して、アメリカにボロボロに負けてしまうんですね。
当時の日本人は、まさかそんな将来が待ち構えているとは想像もしなかったでしょうね。
暗い話になるのでちょっと戻して、男性ファッション誌『メンズクラブ』
変わっているところは変わってるんですが、変わってないのはほんと変わってない。
「ワイシャツの襟にはこんなに種類があるんだよ」という記事ですが、これ、今も変わりません。
三越伊勢丹のオーダーシャツコーナーに行ってみると、この写真と同じようなものが飾ってあります。
男性ファッションは永遠に不変である。
変わっていないといえば、経済もあまり変わってないような。
日経マネーの記事です。1985年ですが「空前の低金利」って、今も低金利、いや、マイナス金利。空前が長いな。
この5年後にバブルが崩壊して長い長い不景気に突入します。これも当時の人は将来にこんなことが起こるとは誰も思ってなかったんでしょうねえ。
他にも面白い雑誌がたくさんあっていろいろ考えさせられました。