血液一滴からがんが発見できる未来が来るってよ

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近所の銭湯に行った時、テレビでNHKの特集をやっていました。

テーマは「がん」。血液一滴からガンを特定する試みが始まっているとのことでした。銭湯のテレビなので音声がよく聞こえなかったのですが、3年以内の実用化を目指していると字幕が流れていました。

折しも幼馴染をガンで亡くしたばかりだったし、会社でもある方が「血液からガンを見つける研究がされている」という話を聞いていたので、興味を持ってしばらく画面を見ていました。

しかし、いかんせん音が聞こえないことには内容がよくわからない。

映像から内容を読み取ろうと頑張りましたが、NHKは静止画が多いということを忘れていました。

病院の外観がずっと映ってる映像。お医者さんが椅子に座ってなんか喋ってる映像。そこからわかることはほとんどなく、僕はついに諦めて、ガッカリして湯船に浸かって水風呂に入ってまた湯船に浸かって帰って来ました。

そうだ、最後に水風呂に入らないと湯冷めするんだった。さらにガッカリしました。

数日後、そんなことがあったことはすっかり忘れていつも通りスマホでニュースをチェックすると、なんと特集記事が上がっていたのです。

13種類のがん 血液一滴で | NHK NEWS WEB

取材は築地の国立がんセンター。今年できたばかりの研究棟だそうです。この前めのまえを通ったけどそんなこと全く知らないで通りすぎたわ。

まだ試験段階ではありますが、血液検査をするだけで、胃がんや乳がんといった患者数の多いがんはもちろん、希少ながんも含めた13種類ものがん(大腸がん、胃がん、肺がん、乳がん、前立腺がん、食道がん、肝臓がん、胆道がん、すい臓がん、卵巣がん、ぼうこうがん、肉腫、神経膠腫)を、ごく初期の段階で診断できるという、夢のような検査手法が実現しようとしています。

かかりやすいと言われているがんの多くが上がっていますね。

国立がんセンター

「国民の2人に1人ががんに発症し、3人に1人ががんで死亡する」という日本。

3年後の実用化を目指し、現在急ピッチで研究が進められています。

3年なら、検査の恩恵にあずかれる可能性が高そうです。でも、お高いんでしょう?

当然、値段は書いてませんでした。

検査では、細胞が放出している「マイクロRNA」という物質を調べることでがんを発見します。

マイクロRNAは細胞の働きを調整する物質ですが、がん細胞が放出するマイクロRNAは細胞を変質させてしまうのだそうです。つまり転移ですね。

そういう悪い物質は途中で遮断される仕組みが人体にはあるのですが、がん細胞はマイクロRNAをうまく隠して運んでいるんだとか。麻薬組織かよ。

今までのがん検診は部位別でやらなければならなかったり、けっこう心身的に負担がかかることが嫌気されていました。

うちの母も検診の様子をなんかギャーギャー騒ぎながら家族に報告していました。

それが、血液一滴で調べられるようになる。

これで母の小言がなくなる…じゃなかった、人類ががんを克服する日も近いのかもしれませんね。

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