SF映画『ブレードランナー2049』を観ました。
1982年に公開された『ブレードランナー』から35年たっての続編です。
興行的にあまりよろしくないそうですが、それは前作も同じ。
1982年当時、SFといえば広大な宇宙に飛び出てとんでもない秘密を発見するとか、宇宙人とド派手な戦争をするのがセオリーだったそうですが(僕は1歳なので当時のことはよくわからず)、そんな中でブレードランナーは宇宙にも出ず、派手な戦闘シーンもなく、終始雨が降っているじめっとした雰囲気で進んでいくので、あまりウケがよくなかったそうです。
↑カオスで退廃的な世界観
しかし、それが後に定番となって、いろんな作品で模倣されるようになります。
僕も、ゲームでそういう雰囲気のをやったことがあります。もちろんブレードランナーのことは知らずに。
それから35年たって公開された『ブレードランナー2049』も、前作の世界観を踏襲しています。
前作を知らない人にとっては「なにこの使い古された演出は。」と感じるらしいのですが、この映画こそがオリジナルだということを知ってほしいと、世のおじさんたちは願ってやみません。
この映画のもうひとつの特徴は「もしかしたら世界はこうなっちゃうのかも。」というメッセージを伝えているところです。
主人公の恋人が人工知能というのも、これから起こるかもしれないことのひとつです。
映画は3時間弱ありますが、まだすべてが明らかにならずに終わっているので、もしかしたら続編があるのかもしれません。
30年越しの続編の続編はさらに30年後なのか。還暦を越えた僕がぼけてなければ見に行きたいと思います。
30年越しの続編といえば、もうひとつあるのをさいきん見つけたので、ついでに書きたいと思います。
ブレードランナーより知らない人が多いであろう、スクエアエニックスのゲーム『キングスナイト』の続編がちょっと前に出たのです!
やばいっしょ?何の感想も出てこないほどやばいっしょ。
僕もはじめ気づきませんでした。
そのとき僕は、アプリのアップデートをしようと「App store」を開いたんです。
iPhoneの人はわかると思うんですが、アプデの画面に移るには「おすすめ新着App」「おすすめ新着ゲーム」の画面を通る必要があります。
普通にスルーしようとしたところ、ぱっと目に入ってきたんです「キングスナイト」という文字が。
なぜだろう、僕はこれを知っている気がする・・・。
僕は映画の主人公のようなことを考えながら、広告をふみました。
そしたら・・・
「・・・これ!」ドット絵をみて記憶がよみがえりました。
子供のころに父親が買ってくれたゲーム。一度もクリアしたことがないムリゲー。それが30年ぶりにリメイクされていました。
ダウンロードしてやってみたよ。
この渋い4人組は主人公ですが、30年前はこうでした↓
笑
今回のゲームでは、前作の4人の主人公は「世界を平和に導いた伝説のひとたち」として登場。
前作は無言だったのに、今回はしゃべりまくります。
前回たおすことが不可能だったラスボスは、ネタキャラとして復活していました。
画面の「ああああ」てやつが僕が操作しているキャラですね。名前を「ああああ」にするのは親譲りです。子どものころは「お父さんは名前をいつも『ああああ』にして、ゲームの楽しみ方を知らなすぎる。」と非難していましたが、大人になったらけっきょく同じ事をしているわけであります。
今回の「キングスナイト」、ゲームシステムは30年前と同じものを使いつつ、そこに今の新しいものをまぜた感じ。
これが若い人には不評なようで。
レビューを見ると「つまらん」「がっかり」とさんざんなことが書かれています。
無理やり昔のものを今の環境で起こしたから、こうなってしまうのはしかたないね。前作を知っているごく一部の人だけが喜ぶ作品になっております。
調べて知ったのですが、このゲームはスクエア(現スクエアエニックス)の処女作だそうです。
まだファイナルファンタジーが作られていない、まったくの無名だった会社が出したクリア不可能なゲーム。
どういうものが当たるのかわからない中の闇雲さがにじみでています。
当時はそんなゲームばかりで、スクエアもその中のひとつでした。未来ってのはわからないもんです。