うまくいっているビジネスは錯覚の力を上手に利用している!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

先日兄妹と姪の四人で浅草観光に行ったときのことです。

仲見世から外れて江戸の町並みを楽しめる伝法院通りにやって来ました。通りを歩いていくとカリカチュア(似顔絵)のお店を見つけます。

兄妹で会う機会もそうそうないからと一枚描いてもらうことにしました。

描いてもらっている間は自由にしていて良いということで、大阪から戻ってきたという絵師のお兄さんを交えていろいろな話をしました。4歳の姪はスマホアプリのクリップボックスを使って『チャギントン』を見ていました。

クリップボックスは動画をダウンロードして通信量を気にせず見られるアプリですが、その裏技っぽい性質上、ガジェット好きなおっさんしか使ってないと私は思ってました。どうやって主婦層にも広まっていったのか、マーケティング的な経路が気になります。もちろん私はいつも高尚な動画を見ていますよ。

絵を描いてもらっている間、話題はとりとめもなくあっちへ行ったりこっちへ行ったりしていましたが、印象に残ったのは妹から聞いた「ディズニーランドのスペースマウンテンの速度はたったの時速50kmしか出ていない。」という話です。知らなかった…。

私はジェットコースターに乗れない人ですが、まさかそんなに遅いものだとは思いませんでした。そんなのにビビッていた自分てなんなんだろうという感じです。スペースシャトルに乗って宇宙空間を超高速で旅してると思ったのに、現実はレールの上をノロノロ超安全運転してるだけでした。山手線の方が速くね?もうディズニーなんて信用しません。

「車よりも遅いものにのってキャーキャー言ってる自分らww」ということで話が盛り上がりました。


↑調べたら速攻でてきました。人間思い込みがあると調べすらしないことが発覚。

あれはほとんど錯覚を利用してるんですね。演出次第で感じ方が大きく変わることがわかりました。ていうかチャリでも速い奴は50km出してます。ウサインボルトの最高時速が44kmだとか。スペースマウンテンってあれだけ派手な演出しといて人が走るのと同じ速さかよ。錯覚の力恐るべしです。

最近VRも身近になってきて、人間は簡単に錯覚に陥るのだということが一般に浸透しつつあります。普段私たちがどれだけ目に見える情報に頼っているかということがわかります。

↑はたから見てると明らかにおかしな人。

↑「痛い痛い、痛い気がする!!」って、触覚まで錯覚を起こすのでしょうか。

すべては見せ方次第ですね。見せ方でスリルもあるし感動もさせられるしお金も稼げるというww

ほんとに商売ってのはそういうものです。実物よりCMの方がよく見えるようになってます。そうでなければ電通があんなに稼げるわけがない。

ちなみに私はそういうのを否定しない派です。サンタクロースとか好きだし、わかっていても相変わらずジェットコースターは乗れないだろうし。100円ショップの化粧水とブランド物の化粧水の中身がほとんど同じだと知った時も「うん、それでも高いのが良いんだよな。」と納得してしまった人です。

錯覚って英語にするとイリュージョンです。錯覚というとインチキな香りがしますがイリュージョンといわれると途端にまともに思えてくる不思議。

そもそも経済というものは学術的にいうと「共同幻想」と呼ばれる幻想なんですよね。仏教的にいうと儚い浮世の業ってことなのでしょうが、こういうのがあったほうが人間関係はうまく回るのが現実。

1万円札には「壱万円」と書いてあります。どこへ行っても1万円札を出せば、1万円の買い物ができます。でも、なぜ1万円として通用するのでしょうか。どうしてみんながそれをお金だと思っているのでしょうか?

 それは、国がそれを1万円だと言っているから、その国をみんなが信頼しているから、それは1万円だということなんです。お金というのは、みんながお金と思っているからお金なんですね。これは論理的にはおかしいですよね。論理学で言うと「トートロジー(同語反復)」といって、全然説明になっていないことになります。

 お金というのは共同幻想なんです。いま、世界でいちばん通用するのはアメリカのドルですが、それは世界中どこへ行ってもこれはアメリカのドルだな、いろいろなところで使えるなとみんなが思っていて、ドルで受け取ってもいいという人がたくさんいるからです。

おわりに

出来上がった似顔絵を見てびっくり、めちゃめちゃ特徴を捉えていてそっくりでした。コツは「チラ見」して「雰囲気を掴む」ことだそうです。

下の妹の顔が歪みまくっていてウケました。あまりデフォルトされたくない人は描く前に言えば自然な似顔絵にしてもらえます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*