あけましておめでとうございます。
新しい年を迎え、目標も新たに歩んでいきたい矢先に思い返すのは去年の元旦。
私が2016年のはじめに立てた目標はその後どうなったかというと、およそ3日で忘れ、残りの362日があっという間に過ぎていったのであります。
私はこのブログに関する去年の目標は「100記事書くこと」でした。
量が質かを考えた時に、はじめは量を書くべきことがわかってからはますますその決意を固めたものでした。
http://shinyaowari.com/amount-or-quality
しかし蓋を開けてみれば下書きを合わせて計90記事。最後の20記事は年末の3日で書きました。
つまり、2016年は最初の3日と最後の3日しか目標に対して忠実に動いていなかったということです。2017年はそのようなことにならないよう、皆様もご自愛ください。
ブログは個人メディアです。メディアは大きくなるほど力が強くなります。はじめは小さいが後では大きくなるのがブログというメディアの特徴です。
そしてブログを始めて間もないころは、質よりも量に力を入れたほうが成果を得やすいという結論を私は得ています。
ブログを持つことは資産を形成することと似ていますが、たとえば家を建てるにはまず基礎工事が必要です。基礎には小さな石をばらまく敷くことから始めて、大量のコンクリートを流し込みます。細かい作業はその後です。
ブログを運営することも同じで、まずは小さい石のような記事を敷いて基礎を作ることが必要です。大量のコンクリートを流して固めることが必要です。基礎がしっかりするほど、アクセスが増えて丈夫なブログになります。
ではどのくらいの数を書けば良いのかというと、いろいろなブログを読んだ結果300記事くらいまではアクセスが上がり続けているようです。
しかし量をこなすのも頭を使います。ただの文字列を並べるのはNGです。なぜなら人が読むものだからです。ちゃんと意味が通って人が読んでも「オッケー」がもらえるようなものが必要です。
だからブログを書くこともスポーツと同じように筋力を使います。頭の筋力です。アタキンです。私は去年までは1日に140文字を書くのがやっとでした。書き終わると疲れてグッタリしていました。
書いているうちに、だんだん長い文章も書けるようになってきました。まるで筋トレをしているうちに少しずつ重いものが持ち上げられるようになる感じです。
まだまだ筋力不足でもっとマッチョになりたいと思っていますが、資産となるブログを運営する上で記事を書くコツをここで記録しておきたいと思います。
記事を書くのはアッポーペンと同じ
有名人でもない限り、日記を書いてもあまり読まれません。何かしら読者に価値を提供しなければなりません。
そういった作品を作るときに0から作れる人はいません。料理を作るのに何の材料もなしに作れないように、ブログ記事を書くのもネタが必要です。
とってきたネタに対して別のネタを加えたり味付けしたり熱を通したりして別のものを作るのが創作というものです。
これはまるでペンとアップルを組み合わせてアッポーペンを作るようなものです。あの歌が流行ったのはリズムの軽快さや英語であること、単語が少ないことなどもあると思いますが、本当のところはあの歌の中に森羅万象の奥義が隠されているからである。
組み合わせの例として、以下の記事をあげます。
http://shinyaowari.com/elephant-chart
この記事は、マーケット関係のブログを読んでヒントを得てストーリーを加えました。
さらに、私が参考にしたマーケットブログを書いた人も海外で象チャートのツイートがバズっていたのを見つけてそれをネタに日本人向けにアレンジして記事を書いています。
さらにさらに、元となった海外のツイート主は、ある経済学者の格差に関するレポートを読んで「このチャートって象みたいだな」という感想を持ったからこそ象の落書きを足してツイートしました。
だからこそ「象チャート」として認知されるようになりました。
そして、そもそもこのチャートを作った経済学者は「格差について世に一案を投じよう」と思い立ち、世界中から所得に関するデータを集めて一つのチャートに落とし込んであの図ができています。
この例を見ると、知識は「集め散らす」を繰り返していくものだということがわかります。
流れをまとめると以下のようになります。
1.世界中の中流階級が「給料伸びねえ」と悩む
2.経済学者がこの現象に関心を持ってデータを集め、格差についてのチャートを作る
3.一人のツイッターユーザーが面白がって象の落書きをする
4.マーケット関係者の中で「象チャート」として話題になる
5.一人の日本人マーケット関係者が海外で話題になっている「象チャートを」日本語のブログで紹介する。
6.一般人がブログに書く
7.格差のことは気になっているけど実態がわからない人にも知られる。
まさに「風が吹けば桶屋が儲かる」という図がネットという新しい形で起こっています。
一つの知識は形を変えながらいろいろな人に伝えられていきます。昔から「金は天下のまわりもの」といいますが、情報資産というお金も天下を回りまわっていきます。
しかしお金が海外ではそのまま使えないように、情報はそのままでは消費できないことが多いです。
たとえば私は英語ができないので、日本人マーケッターが海外で話題になっている象チャートのことを記事にしてくれなかったら私は一生知ることはなかっでしょう。
日本人マーケッターが英語の記事を日本語にエクスチェンジしてくれたので私にも消費できる形になったのです。
おわりに
新しいものを生み出すのは「組み合わせること」です。ペンとアップルでアッポーペンを作ることです。男と女がくっついたら子どもができることと原理は同じです。
このマッチングさせる素材が多ければ多いほど、また素材同士を組み合わせる技術があればあるほど、ブログの記事は良いものがたくさん書けるようになってきます。