ブログは量か質か!?更新数とクオリティの最適バランスを探す

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「ブログは量か質か」についていろいろ調べまくった結果、「ブログを始めたばかりのころは、それなりの品質の記事をたくさん書き、ある程度記事が貯まったら質を重視してじっくり書くと良い。」という意見に落ち着きました。

量 VS 質

「自分がやってることを知ってもらいたい」という人から「世の中にメッセージを伝えたい」・「お金を稼ぎたい」という人にまで、ブログは最適なツールです。

しかしブログを書いていると、時間があっという間に過ぎていることがあります。

限られた時間の中でブログをうまく運営したいと考えたときに悩むのが、

「どれだけ時間をかけても手を抜かないで書いたほうがいいのか。それとも質より量を重視して書いたほうがいいのか。」

ということです。

ある人は言います。

「何の役にも立たない記事を量産しても意味がない。しっかり書くべき。」

またある人は言います。

「数をこなすことで実力が付くしロングテールを拾えるようになる。まずは毎日10記事書け。」

どちらも的を得ているなと思いつつ、どちらが正しいのかわからないでいました。

悩んでいたある日、こんな記事を読みました。

開設10か月目は月8万円と32万PV記録~Adsenseで僕がしてきたこと / ポジ熊の人生記

いつもならさらっと流し読みして終わるところでしたが、あることに気づいてしまいました。

「この人、俺とブログはじめた時期いっしょやん…!」

このブログの管理人『ポジ熊』さんは、ブログをはじめて10か月で毎月32万PV(ページビュー。何ページ読まれたかを示す。)も読まれるブログに成長させていました。

さらにちゃっかり8万円もお小遣いをブログから稼いでいるといいます。

かたや私のブログはアクセス数では足元にも及びません。

私の中にメラメラと嫉妬の炎がわいてきました。

(ゆるせん!disりまくってポジ熊がネガ熊になるまで追い込んでやる!!)

そう思ってポジ熊さんのツイッターアカウントにクソリプを飛ばそうとしたのですが、冷静に考えてみるとそんなことをしているから自分がやるべきことがやれないんだということに気付いてやめました。そしてポジ熊さんの記事が何かの参考になるかと思い、RSSに登録しました。

ポジ熊さんと私のブログの大きな違いは更新頻度です。ポジ熊さんは毎日数記事かいています。

かたや私は隔週で一回更新、一か月更新しないのがあたり前です。PVの差には更新頻度が大きく影響していることは明らかです。

私(これが論より証拠というやつだ。いろんな説はあるけれど、数字で示されちゃあ反論できねえ。)

私の頭の中は「更新頻度至上主義」になりました。

同じ時間を使って更新頻度を上げるには、(私の実力が上がらない限り)文字数を少なくするか、内容を少し雑に書くことになります。

Googleの社員によると、文字数が多いかどうかは検索ランキングに影響しないと言います。

つまり、説得力がありユーザーの検索意図に応えられる内容であれば、記事が長かろうが短かろうが、画像がたくさんあろうがなかろうが、そういうことはまったく問題にならない。

私(そうそう。1行の記事だって読者の役に立っていればたくさんの人に読まれるのさ。)

こう考えて、俳句のような短い記事を投下しまくろうと決心しましたが、そこでまた別のデータを目にします。

長文のコンテンツは、200単語程度のブログ記事よりも、上位に表示されるのだろうか?
こちらを明らかにするために、我々は自身のデータを分析してみることにした。
データから異常値(51単語以下のページと9999単語以上のページ)を除外した後、我々が発見したことは、長文のコンテンツは、短文のコンテンツよりも、明らかに順位が良いということであった。
我々の分析結果によると、Googleで1ページ目に表示されているコンテンツの平均単語数は、1,890単語であった。

長い記事のほうが順位が良い、だと…。

検索順位が高いということは読者は長い記事を好むということです。ヘタに長いとウザいだけですが、あることについて包括的な情報を提供している記事が好まれるとの統計が出ています。

包括的で、掘り下げたコンテンツを作成することが、Googleでの上位表示の助けとなるだろう。

さらに、Googleのウェブマスター向け公式ブログにはこのように書いてあります。

なお、低品質なコンテンツがサイトの一部にしか存在しない場合でも、サイト全体の掲載順位に影響を与えることがあるということにご注意ください。低品質なページを削除したり、内容の薄いページをまとめて役に立つコンテンツに改善したり、もしくは低品質なコンテンツを他のドメインに移動させたりすることが、最終的に良質なコンテンツの掲載順位を改善することにつながります。

意訳:内容がスカスカの記事が存在するブログは目立たないところに移します。

私(自分の体験よりも統計の方が正確だ。そしてGoogle先生こそ正義だ。)

私の考えは「絶対品質主義」に変わりました。

1つの記事に包括的な情報を含めるためには、まずはたくさんの情報を頭の中にインプットしなければなりません。

そこで、本や雑誌を読みあさり、気になることはネットでどんどん検索して情報収集をしていました。

検索しているうちに、あることに気がつきます。

(ん?このブログ、前にも読んだぞ。)

まったく別の日に全く別の事柄について検索した結果が、同じブログやニュースサイトに行き着くことがありました。よく見かけるブログと、1度だけで見なくなるブログがあるのです。

よく見かけるブログは、名前を覚えるようになりました。まるで街中を歩いていると朝でも夜でもコンビニの明かりが目に入ってきて場所を覚えてしまうように、それらのブログは頭に残りました。

「イケハヤ?このブログの主はイケハヤというのか。」

“イケハヤ”という人については、いろんな人がブログで言及していました。

Aさん「イケハヤはつまらない」
Bさん「イケハヤ爆発しろ!」

何でこんなに悪口を言われてるのかよくわからないけど、そのおかげでますます名前が頭に残るようになりました。

そのうち、イケハヤとは“プロブロガー”と呼ばれる「ブログを書いて収入を得、生活している人」であることがわかりました。

第一線で活躍している人のプロブロガーのブログを追っていくと、やはり更新頻度が高いです。

イケダハヤトさん(通称:イケハヤ)

はあちゅうさん

動画ならヒカキンさん、はじめしゃちょーなどが有名です。

彼らは毎月数百万もそのメディアから稼いでいますが、とにかく更新頻度が高いです。「よく更新し続けるな」と感心してしまうくらいたくさん投稿しています。

そして同時に、何か特別すごいことやってるわけではないということです。

これはアンチの人たちがよく指摘していることです。めちゃめちゃ面白いわけではないしデザインもそこまで綺麗なわけじゃない。彼らのことが嫌いな人はよく「まじつまんねー」「あれで金もらってるとかわけわかんねー」と言っています。まあ、確かに冷静に考えればバナナのお化けされてもって感じではあります。

しかし、何を言われようが彼らのスタンスは変わりません。そしてたくさん更新している。たくさん活動している。そのことが彼らをトップに押し上げています。

質の良い記事なら他にたくさんあります。もっと面白い動画なら探せばたくさんあるでしょう。しかし、彼らの方が成功しています。これはたとえるなら、現在日本では高級デパートよりも手軽に買えるコンビニのほうが儲かっていますが、それと同じでしょう。

今は高級さよりも手軽さや身近さが求められている時代です。たとえば、アイドルは昔「雲の上の人」というイメージでしたが、今は「会いに行けるアイドル」が人気です。服もバブリーな時代はとっくに過ぎてプチプラが流行しています。将来は変わっていくのかもしれませんが、変わったらその時に合わせてやり方を変える人が成功するのだということです。

『君主論』にはこう書いてあります。

つまり、全面的に運命に依存してしまう君主は、運命が変われば滅びてしまうということ。また、時勢とともに、自分のやり方を一致させた人は成功し、逆に、時代と自分の行き方がかみ合わない者は不幸になるということ、そこにある。
(中略)それにしても、こうした状勢に即応できる懸命な人間はなかなか見あたらない。
その理由は、人間はもって生まれた性質に傾いて、そこから離れられないからである。もう一つのわけは、ある道を進んで繁栄を味わった人は、どうしてもその道から離れる気がしないということだ。だから、用意周到な人が、いざ果敢にふるまう時勢になると、腕をこまねいて、どうしていいか分からずに、けっきょく破滅してしまう。この人が、時勢と状況に合わせて、気性を変えてさえいれば、運命は変化しなかったにちがいない。

君主論』より

夏になったら私たちは夏服を着るし、夏が過ぎて秋が来たなら厚着が求められます。そのように情報提供者は時代によって形を変えていかなければならないのだと、現実を見ると感じざるをえません。今は彼らプロブロガーのようなスタイルが時代にマッチしており、ウケるのです。

私は思いました。
(長文の方が読まれるというデータは納得いくものだったけど、現実はそう簡単に割り切れるものではなさそうだ。質か量かを二元的に分けるのではなくて、バランスが重要だ。)

そうして私の頭の中はバランス重視型になりました。

どのくらいの質の記事が最適なのか

では、どのレベルまで質を上げればよいのでしょうか。

これについては、実は明確な指標はありません。“質”という感覚的なものを数値や具体例で示すことが不可能だからです。ではどうすれば良いかというと、たくさん文章を読むしか方法がありません。

いろいろな分野の文章を読むことで世の中の相場が見えてくるし、「このくらいの質の記事を書けば読者の役に立つかな。」という大体の合格ラインが見えてきます。また、無数にある作品の中でどうすれば自分らしさを表現できるかのポジショニングについても考えることもできます。さらに、インプットを増やすことでアウトプットの引き出しが多くなります。よく言われるのは、「インプットした10分の1だけがアウトプットできる」ということです。

たくさん読むメリット

・相場観が養われる
・自分の個性について考えられる
・アウトプットの引き出しが多くなる

創作の世界に限界はないので、何を作ろうが自由です。しかし自由に作ったものがすぐに評価されるとは限りません。

私の祖父は絵描きでしたが、残念ながら生前にその絵が世間的な評判を得ることはできませんでした。これから価値が上がるのか上がらないのかはわかりません(おそらく上がらない気がしますが)。

どちらにせよ祖父の絵は私にとっては宝物ですが、作ったものがなるべく早く世間的な評判を得るためには、時代のニーズを把握してそれに答えるものを作らなければなりません。「俺にとってはこれが絶対なのだ!」という基準があったとしてもそれが時代とズレていたら世間的には相手にされません。それよりは相対的に「今あるものよりちょっと質が高い、または個性的。」を狙う方が効率が良いのです。これは文章の質についてだけでなくあらゆる創作物はそうでしょう。

インターネットの世界自体、だんだんと質を上げて今にいたっています。インターネットができたばかりのころ、ネットの記事はひどいものばかりでした。あまりにもネットの環境が悪く、「企業がホームページを持つことは会社の信用を失墜させることだ」といわれていた時代もありました。

しかし今やネットはインフラとして認められるようになり、書き手も読者もリテラシーが上がってきました。また検索技術の向上で質の高い記事が評価されるようになってきましたし、SNSの登場でリアルとネットが融合するようになり、だんだんと「いいものを作らなきゃ」という機運が高まっています。これからも「質」を追求する流れは変わりません。

歴史は繰り返します。19世紀、産業革命で花開いた製造業も徐々に品質を上げて今に至ります。昔は結構とんでもないものが普通に売られていました。コカ・コーラってコカインが入ってたんですよ。

少し前の中国製品はパクリばかりというイメージでしたが今はだんだんと良くなりつつあります。テック系に詳しい人には「小米のスマホ、コスパ最高!」という人もいます。

こうした例のように、ネットのコンテンツの世界もだんだんと良くなっていくのだと思います。

ですから、今現在どうであるのかをよく把握して、それに対してどのくらいの質で作れば良いかを見極めることが戦略的に一番効率的です。

なお、無闇に文章を読みまくっても頭がこんがらがって余計にわからなくなることがあるし、また文章をじっくり読む環境がない場合もあります。そうならないようにするためには、「地頭を鍛える」とか「環境作り」みたいなものが必要になりますが、それはまた別の機会に記事にできたらと思います。

どのくらいの更新頻度が最適なのか

次に更新頻度についてです。どのくらいの頻度で更新するのが最も効率が良いのでしょうか。こちらは質と違ってある程度具体的な数がはじきだせます。

更新頻度とアクセス数の関係を考えると、2つは比例しているわけではないことがわかります。記事を書くたびにアクセス数が上がる、という右肩上がりにはならないことは、ブログを書いている人なら誰でも知っていることでしょう。


このようにはならない。

では、実際はどうなっているでしょうか。ブログを書いている人たちが更新数とアクセス数の関係について語っている言葉を調べると、おおよそ以下のようになっています。時系列でならべます。

「はじめはいくら記事を書いても誰も読みに来てくれなかった。」

「あるときから急にアクセスが来るようになった。」

「記事を更新するほどアクセスが順調に増えていっている。」

「ある時から記事をいくら更新してもアクセス数が増えず、頭打ちになった。」

「更新をやめたがアクセス数が減らない。」

これらの言葉をつなぎ合わせると、以下のような図が描けます。

まるで一昔前の携帯電話の料金プランのようですね。

これを踏まえて戦略を組むとすれば、はじめは更新頻度を高くしてAの「誰も来ない期間」を早々に脱出し、Bのブレイクスルーが起きたらだんだん質へ比重を移していくのが良いということになります。

以下の記事もこのことを裏付けています。

月間6億PV『GameWith』勉強会で学んだアクセス数を半年で12倍にするグロースハックと、メディアとPVの程よい関係について / LIG

GameWithが躍進された背景には、2回のピボット(方針転換)があったそうです。

もともとゲームの攻略情報についてCGM型のQ&Aサービスを制作し、ユーザの投稿によりコンテンツを増やす予定だったGameWithですが、当初想定していた流入経路からユーザが集まらず、Q&Aのコンテンツがまったく生まれない、というピンチに陥ります。
そこでGameWithはクラウドソーシングによりコンテンツを安価、大量に生産する方針に転換し、CGM型の運営モデルから一度撤退します。

(中略)結果、GameWithは3ヶ月で月間1000万PVまで成長できたそうです。
これは、クラウドソーシングなどで大量のコンテンツを生産することにより、メディアはある程度成長することを示唆しているかと思います。

しかし、1回目のピボットから4ヶ月後、成長が止まってしまいます。クラウドソーシング利用で投稿数は増えたものの、質が低いことが要因でした。ここでGameWithは2回目のピボットに踏み切ります。

2回目のピボットとは、Q&Aコンテンツを重視せず、より詳細な表現ができる記事形式の攻略情報の導入でした。クラウドソーシングは立ち上げ期のみで完全に中止し、質の高い記事を書けるライターを社内で育成、ユーザに価値の高い情報を届けることに集中したそうです。

(中略)この結果、再度の急成長を遂げ、ピボットから半年で月間1億2000万PVを達成。さらに質の高い記事を増やしていくことで、現在は6億PVを達成されたそうです。

こちらのブログでは、はじめはクラウドソーシング(外注のこと)を使って量を重視してどんどん記事を加えていったとあります。

そして成長が止まった時点で、質重視の丁寧な記事を自前で書く戦略にシフトしたといいます。つまり、まずはあるていどの量の記事を準備し、基盤ができてから質へシフトしていくということです。

これはイメージでいうと、車や自転車のギアを上げていくようなものではないでしょうか。はじめはとにかく回転数を上げて初速を付け、スピードが乗ってきたらその慣性を利用してギアを上げてさらにスピードを上げる、ということです。

では、具体的にどのくらいの記事を書いたらブレイクスルーが起こるのかというと、調べたところ60記事〜100記事あたりが目安になっているようです。

僕が以前作成したトレンドブログも
60記事までは最高で1日250アクセスしか来ていませんでした。

ただ、60記事を境にアクセスが急増するようになり、200記事を越える頃には1日平均4,5万アクセスが来るようになりました。

段階③:60~100記事

ここで一旦ドカンと評価が上がります。⇒SEO効果が出るのはいつ?ブログの場合、目安は100記事&2カ月という記事参照。

僕のこのブログも、実は100記事前後でいきなり検索流入が増えました。

アクセス数が上がったのは真面目に書き始めて2,3ヶ月目(50~80記事目)あたりです。それまではもうひどい。(中略)

雰囲気としてはこんな感じ。

10記事目:1日0~5PV

30記事目:1日1~10PV

50記事目:1日約100~500PV

80記事目:1日約1000~3000PV

100記事目:1日約1000~10000PV 平均2000PVくらい。

「とりあえず100記事書け」とはよく言われることですが、一理あるようです。

もし、数を満たしてもアクセスが増えない場合は以下の記事を読むと参考になります。

記事数をいくら増やしても検索からのアクセスが増えないブログの対策

専門的で難しいですが簡単に説明すると、

1.日記ブログをつけていて内容が手抜きになっている。

2.人のブログをまるまるコピペしている。

3.いつも同じことばかり書いている。

4.何か悪いことしてるとGoogleに判断されている。

要は質の問題で、過去に書いた記事を手直しして質をあげれば改善していきます。

おわりに

ブログの運営も車の運転も同じようなところがあります。ついでに人生の運営も。道は続くよどこまでも。

量を書いたほうがよいのか質を重視したほうがいいのか、私が考えていたときに大きなヒントになったのは以下のブログ記事です。

長文記事と毎日更新ではどちらがPVアップするのか検証してみた結果

このブログでは2つの異なるタイプのブログを使って検証した上で、「はじめは量をかいて質へシフトしていく」べきだとの結論を導いています。

私のブログはまだまだ記事数が足りないです。これからペースを上げていく予定です。

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